燥（読み）はしゃぐ 〘自ガ五（四）〙 (古くは「はしやぐ」とも) ① 乾く。乾燥する。〔日葡辞書（1603‐04）〕 ② 浮かれてしゃべりたてる。調子に乗ってさわぐ。浮かれてさわぐ。 はしゃぎ【燥】 〘名〙 (動詞「はしゃぐ（燥）」の連用形の名詞化) ① 乾くこと。乾燥。〔改正増補和英語林集成（1886）〕 ② 浮かれ騒ぐこと。 はしや・ぐ【燥】 〘自ガ四〙 ⇒はしゃぐ（燥） 出典　精選版 日本国語大辞典 https://kotobank.jp/word/%E7%87%A5-551739 はしゃぐは「はしやぐ」が拗音化した語で、「はしやぐ」は木が乾燥して反り返ることを意味した。 そこから、はしゃぐは「乾燥する」「乾く」の意味、江戸時代頃から「調子に乗ってふざけ騒ぐ」の意味でも使われるようになった。 「乾燥」から「騒ぐ」の意味になった由来は、対義語の「湿る」を考えると分かりやすい。 「湿る」は乾いていたものが水分を含んでジメジメしていることを言い、「気が滅入る」や「元気なく沈んだ状態になる」といった意味に派生している。 「はしゃぐ」は「湿る（元気なく沈んだ状態になる）」の反対なので、「調子に乗って浮かれ騒ぐ」の意味を持つようになったのである。 出典　語源由来辞典 https://gogen-yurai.jp/hasyagu/