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精選版 日本国語大辞典「気質」の解説
き‐しつ【気質】
〘名〙
① 生まれながらの気性。また、人に接したりする態度などに現われる、その人の心の持ち方。気だて。
※仮名草子・浮世物語(1665頃)四「生きとし生ける類その数多く、その受くる所の気質(キシツ)各々等しからず」
※道草(1915)〈夏目漱石〉四二「同時に健三の気質(キシツ)も損はれた。順良な彼の天性は次第に表面から落ち込んで行った」 〔宋書‐謝霊運伝論〕
② 程朱学派で、人間の理念的な存在としての面に対して、さまざまな気によって構成される物質的、現実的な面をいう。
※応永本論語抄(1420)陽貨「牲に本分の牲と気質の牲と二あり」 〔朱子語類‐性理一・人物之性気質之性〕
③ 心理学で、個人の性格の基礎となる遺伝的、生物学的な感情傾向、または性質。古代ギリシアのヒポクラテスは、多血質、胆汁質、黒胆汁質、粘液質に、また、ドイツのクレッチマーは分裂気質、循環気質、粘着気質に、ユングは外向性と内向性に、それぞれ分類した。〔現代日用新語辞典(1920)〕
[補注]現代、単に後天的な「気だて」の意でも用いるのは、近世中期以降「かたぎ」に「気質」の字を当てるようになったところからの影響か。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
デジタル大辞泉「気質」の解説
き‐しつ【気質】
1 気だて。気性。かたぎ。「母方から流れる芸術家の気質」
2 中国で、万物を構成する物質である気によって形成される物の性質。特に宋そう学では、人間がそれぞれ別にもつ身体的、精神的な性質をいう。
3 心理学で、個人の性格の基礎にある、遺伝的、体質的に規定されたものと考えられている感情的傾向。体液の相対的な割合の違いによって多血質・胆汁質・黒胆汁質・粘液質の分類や、回帰性・分裂性・粘着性という気質分類がある。
[類語]気性・性・性向・性情・性格・性質・質・質たち・性分しょうぶん・気立て・人柄・心柄こころがら・心根こころね・心性しんせい・品性・資性・資質・個性・人格・キャラクター・パーソナリティー・気・気象・気前・心ばえ・情じょう・本性・本能・天性・気心・気風・人となり・人間性・肌・気質かたぎ・肌合い・家風・精神
出展:デジタル大辞泉
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