お題の説明:
期待感
期待する気持ち。当てにする心持ち。「期待感が高まる」「期待感が大きい」
出典 小学館デジタル大辞泉
期待(読み)きたい(英語表記)expectation
翻訳|expectation
日本大百科全書(ニッポニカ)「期待」の解説
期待
きたい
expectation
expectancy
未来のことを予期して、待ち構える態度を意味する。何かを探索する人は、何かが出現しそうな場所に注意して行動する。斥候(せっこう)は、敵が侵入しそうな草むらの方向に目を向け、期待が強くなると、風で動く草むらを誤って侵入者が隠れていると認知する。期待は、そのことの出現が高い積極的あるいは消極的価値をもっているか否かによって支配される。また、そのことの出現が頻繁に繰り返されるか、まれに生じるか、プロバビリティー(蓋然(がいぜん)性)の大小にも規定される。トランプ模様のカードを瞬間視する実験で、通常のカードに加えて、赤いスペードとか黒いハートとか模様の形と色とを変えたカードを呈示すると、異常なカードの認知閾(いき)は通常のカードに比べて高くなるし、赤いスペードが赤いハートや黒いスペードに誤認されることもある。通常のカードの出現の期待によって、認知が支配されるわけである。
[小川 隆]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「期待」の解説
期待
きたい
expectation
過去の経験および現在の状況に基づいて,ある対象,現象,事件などが現れることを待ち設けている,いわば行動の準備状態の一種。普通,情緒的緊張を伴う。この概念はまた学習過程を説明するためにも使用されている。心理学者 E.C.トールマンによれば,学習が成立するのは,なんらかのサインが存在するときに,ある行動ルートをとれば目標に到達するという期待を生体がもつことであり,これは「期待説」と呼ばれている。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
デジタル大辞泉「期待」の解説
きたい【期待】[作品名]
き‐たい【期待】
[名](スル)あることが実現するだろうと望みをかけて待ち受けること。当てにして心待ちにすること。「期待に添うよう努力する」「活躍を期待している」「期待薄」
[補説]作品名別項。→期待
[類語]希望・望み・光明こうみょう・曙光しょこう・光・ホープ・嘱望・嘱目・期する・指折り数える・胸を膨らます
出典 小学館デジタル大辞泉
精選版 日本国語大辞典「期待」の解説
き‐たい【期待】
〘名〙 あてにして、心の中で待ちもうけること。予期して待っていること。
※公議所日誌‐三・明治二年(1869)三月「御用金御廃止は最企待する所なり」
※伊豆の踊子(1926)〈川端康成〉一「私は一つの期待に胸をときめかして」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
世界大百科事典 第2版「期待」の解説
きたい【期待 expectation】
現在時点まで選択された経済行動の全体的成果は,現在時点の経済環境条件(市場価格,資源条件等)に依存するのみならず,将来時点のそれにも大きく影響されるのが普通である。したがって,個別の経済主体が将来時点の経済環境条件に対して抱く推定,すなわち経済学でいう〈期待〉(〈予想〉ともいう)の在り方いかんは,現在の需要関数,供給関数の位置に影響をあたえ,ひいては全経済の活動状況,景気等にも,大きな影響をおよぼしうる。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版
普及版 字通「期待」の解説
【期待】きたい
あてにする。明・王〔允載章生、括蒼に帰る。詩四十韻を賦して贈別す〕詩 余(われ)を(み)ること、ほ弟兄のごとく にして待にぐ
字通「期」の項目を見る。
出典 平凡社「普及版 字通」
- このフォーラムには0件のトピック、22件の返信があり、最後ににより2022年8月3日07:11に更新されました。
3. では、それが無ければ、今まで与えてもらっていた価値を、みんなが自分で全部、どのように満たしていけば良いのか?
- このトピックには5件の返信、2人の参加者があり、最後ににより2022年8月3日06:42に更新されました。
4. 改めてイメージしてみると、それがそこに存在できているのは、その周りの誰が(あるいは、何が)支えてくれているお陰なのか?
- このトピックには11件の返信、1人の参加者があり、最後ににより2022年8月3日07:11に更新されました。