最後までできなかったりする状態のことです。日常生活や仕事、趣味など、あらゆる場面で「やり残し」が発生することがありますよね。 「残」という漢字の語源は、古代中国の文字体系である「甲骨文字」と「金文」に遡ります。この漢字の構造と意味は、以下のような成り立ちから来ています。 1. 構成： • 「残」という漢字は、「歹（がつ）」と「戔（せん）」という二つの部首から成り立っています。 • 「歹（がつ）」は骨や死に関連する意味を持つ偏（部首）で、「死」や「破壊」を象徴します。 • 「戔（せん）」は「削る」「減らす」ことを意味します。二つの刀の形をしており、何かを切ったり削り取ったりする動作を表しています。 2. 意味： • これらの構成要素が組み合わさることで、「何かが破壊されて部分的に残る」ことや「減ったり失われたりしたものがまだ少しだけ存在する」というニュアンスが生まれました。つまり、「残」の語源には「残り」「余り」といった意味が含まれています。 3. 意味の派生： • 古代の「残」には「完全ではない」「一部が欠けた」といったニュアンスが含まれており、それが転じて「残る」「残す」「残念」といった意味に発展しました。 • また、「残酷」や「残虐」など、冷酷に相手を傷つけるといった負の意味合いも派生しています。 このように「残」は、元々の「削り取られた後に残るもの」という意味から、現代に至るまで様々な意味で使われる漢字になりました。